三単現のsと主語の役割

こんにちは、殿内(@tonoccho)です

英語を学んでいる上でなかなかの難的である三単現のs、そもそもなんでこんなのがあるのか、と思う方も多いかと思います。学校でも「主語が三人称単数でテンスが現在形のときに動詞にsがつきます」としか教わりませんのでますます謎です。

なんで一人称や二人称、単数ではなく複数、現在だけでなく過去とか諸々・・・組み合わせればいっぱいあるのにこれらにはなんで何もつかないのか?という話です。

be動詞には痕跡がある

三単現のsはつまるところ「状況に応じて動詞が変化する」ということですね。これがわりと顕著なのがbe動詞です。なんでI am、You areなどなどなのでしょうか?

動詞が変化する、ということの効果としては

  1. 主語が予測できる
  2. テンスが予測できる

ということがあります。動詞にsがついたらその文は三人称単数現在です。例えば

He read the book.

という文では過去形になります(三単元のsがついてませんから過去形ですね)。

ドイツ語に手がかりを求めて

[blogcard url="http://www.harada.law.kyoto-u.ac.jp/hdg/grammatik.html"]

こちらにあるように、動詞に語尾を色々とつけることでいろいろなテンスを当てはめたり主語が何人称かも予測できます。自分はドイツ語は全くわからないのですが、ヨーロッパ言語では動詞の格を変えることでその文がどういうものかをわかるようにしているということです。

英語はなぜ三単現のsなのか、昔はthだったのに

英語について言うと、やはりbe動詞やhaveを組み合わせることである程度のテンスを予測できるようにしていますが、「主語が何人称か」は予測ができません。唯一sがついたときだけ予測できます。

例えば、reads bookとだけ言うと、主語は三人称です。ですが、read bookと書いたときの主語はI, you, we, you(複数), they, ...と言うように全く予想がつきません。

ここで昔の英語こと古英語の文法を観てみます。

[blogcard url="https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%96%87%E6%B3%95"]

昔の英語では動詞の格変化は今よりも遥かに多かったようです。ちなみに当時の三単現はsではなくthだったようです。

動詞の格変化はいろいろな情報を持つ

そういうわけですので動詞が格変化をすることによってその文についての色んな情報を持つことができるわけです。三単元のsは昔thだったものがsになって今も残っている唯一のもの、ということができるかもしれませんね。

日本語の「は」がなぜ「ぱ」と「ば」を持っているのかというとこの音の発音が歴史とともに変わったからですね。三単現のthがsになったのも似たような理由かもしれません。

また動詞がこういった情報を持たなくなったがゆえに主語を省略できない(会話のときのIとyouのみ省略できる)と言うことになったわけですね。

そういうわけですから将来においてはなくなっていくのかもしれません。

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