永住権までの道のり、1週目の失敗と2周目の成功で違ったこと

こんにちは、殿内(@tonoccho)です

先日永住権の申請までこぎつけました。今年はどうなるかわかりませんが、人事を尽くして天命を待つ、とはまさにこのことでしょう。いずれにしても最低2年のワークビザが取れるので、後数年は確実にNZにいます。

さて、ここで一つ書いておきたいことは、「2014年にNZに来てから、2019年に(うまく行けば)永住権が取得できる」という中で「どうにかjobについたものの速攻で解雇されて1年げんなりした」という時期がありました。

で、なんというか「失敗と成功(予定)」を両方味わったので、1週目で何がまずかったのか、という点をいくつか書いてみたいと思います。あと、2周めで何が良かったのか、についても書いて見たいと思います。

最初に結論から言うと、移住についてはあまり肩肘張らずに行くほうが、真面目にやるよりいいということです。

1周目

1週目は、2014年から2016年くらいですね。AISという学校でGraduate Diplomaという学部を卒業して、Work VISAを取得し、就職活動、そして解雇、げんなりしてワークビザが失効、という時期です。客観的に見ると移住に失敗しています。

まずかったことは山ほどあるんですが、特にまずいと思ったことを3つほどあげてみようと思います。

最もまずかったのは「japan人ということを意識しすぎた」

今でこそ言うんですが、「NZにjapan人の俺が来たぞ」的な意識はあったと思います。もうちょっというなら「NZのビジネスシーンに日本人というブランドはきっと引く手あまただろう」と言うやつです。というのも

と言うような意識はあったと思います。周囲の人も「japan人、どんな会社だってほしいに決まってるよ!」ということをよく言ってました。

特に「勤勉でよく働く」というjapan人の性質はきっと好意的に受け入れられるだろう、というものです。これを差別と呼ばずしてなんと言おうか。「日本人」ということがこれらの条件なのですから。

ですが、実際に就職活動を始めてみてわかったのは「お前がどこから来たか気にするほど俺達は暇じゃない」という現実でした。そして「気にするのはお前がCVに何を書いたかが10秒で理解できるかだ」でしかありませんでした。

あまりにも反応がないCV、困りに困って某HR会社のオフィスに飛び込んで「job探してるんです!」と相談したら「じゃぁお前のCV見せてみろ」と見てくれて結局「お前のCVはIT業界を志望している以外何が言いたいかわからん、何がしたいんだ?」と言われてしまいました。

というのも、japanのSIerにいたときは職務経歴書に書かれる内容の幅広さが重要だったこともあり「あれもできますこれもできます」という感じにしていたのだけど、NZではそれはむしろ悪手だったようです。

次にまずかったのは「必死過ぎた」

学校にせよ就職活動にせよ就職してからにせよ、とにかく一時が万事必死過ぎた、という点があるかと思います。必死すぎると逆に色々できなくなります。例えば「これやってまずいことになったらどうしよう」「こんなこと行ったら批判されるんじゃないか」などなど。

まぁもっとリラックスしてやればよかったと今でも思います。仮に口八丁で雇ってもらってもきちんと働ければ問題ないわけだし、駄目で速攻解雇されてもそのことはしれっとCVに書かずに済ますということだってできるわけですから。当然虚偽は駄目ですよ?でも嘘じゃないけど本当でもないこと、とかあえて口に出さない本当のこと、というのはあるものです。

とにかく必死で正直すぎると良くない、ということです。必死なるととにかく教科書通り、マニュアル通りにしかできなくなり、セミナーで言われたべからず集に囚われてしまいました。

また、やっと手に入れたjobも「手放すまい!」とあまりに気負ったがゆえにコミュニケーションがうまく取れずに結局数週間で解雇されました。解雇されるときの面談で元上司に「なんで会社でこんなに孤立してしまったんだ?これじゃ誰も君を守れないじゃないか」と言われたのが印象的でした。

そして「探しているようで探していなかった」

SEEKでjobを見つけて雑なCVを送る、ということをひたすら繰り返していても、SEEKのフィルタリングシステムに弾かれてHRの人に見てもらうことすらできません。当初はSEEKのフィルタリングシステムに弾かれたことに気づかずにBOTが送ってくるメールにいちいち返事をしていたくらいです。むしろ「こんなのでも返事来るんだから見てくれてるんだろうなあ」とか思ってました。リテラシー低すぎですね。

本当に探すのであれば、人に会ってアドバイスを聞いて、ピンとくるjobにマッチしたCVとカバーレターを作って送る、というふうにすべきなのに、SEEKで出てきたJavaの仕事にひたすら応募していました。

とにかくCVを送る、という作戦がうまく行く人もいるようなんですが、そういう人は送ったCVの数が100や200ではきかないようです。つまり厳選するにせよCVを送りまくるにせよ、結局jobを探しているようで探していなかった、ということです。

また、自分の職歴やスキルエリアに明らかにミスマッチなjobにまで応募していたりしたのも時間の無駄でした。

2周目

2017年にUnitecのPost Graduate Diplomaをうけてワークビザを取得、2018年に就職してから現在が2週目です。学校が終わってビザを切り替え、その2ヶ月後にはjobをしていたので、今回はびっくりするくらいのスムーズさでした。

基本的には、1週目でまずかったことを踏まえて2周めに望んでいます。なので、今回はよかったことをいくつか書いてみます。

最も良かったのは、かなりひとを頼った点

2周めでは肩肘張らずに助けてくれるひとを頼っていこう、というものでした。友人を頼って相談できる移民アドバイザを教えてもらったり、就職支援をしてくれるひとと契約したりしました。

就職支援の契約はしたものの彼とは別口で就職したのですが、彼との会話の中で「自分がどういう人間か」ということについてかなり客観的に見ることができました。

また、こういった活動自体は卒業前から開始できるので、卒業後にもかなり助けられました。

次に良かったことは、ピンとくるjobだけを選んだ

まず、「自分がやるjobはJavaでプログラムを書くお仕事」と決めました。というのも自分のキャリアの中で何か自信があるものを選べと言われるとこれだからです。これは自分の中で最もキャリアが深い、というわけではなく、「意識的に情報収集して楽しんで学んできたもの」だからです。ひょっとするとマネジメントのほうが得意なのかもしれませんが、こちらはどうも楽しめないのです。

NZの求人情報には必ずJob Descriptionというものがついてきます。「このjobにつくひとはこれらの経験が必要です」といったものです。なので、今回はこのJob Descriptionで「見栄を貼らなくてもいいもの」を選びました。

また、「ピンとくる」というのを論理的にするために、自分の中でいくつかの基準を定めました。

という感じで自分のスキルセットを洗ってみて、全てC以上なら応募する、という感じです。

また、担当者に電話をして軽く会話して「これどんな感じのjob?何か気をつけることはある?」くらいでいいのでかんたんに会話して、「じゃぁ今から応募するのでよろしく」位言いました。

というのも今回は出会ったひとの中で「採用担当者が不安なことは、応募してくるひとが英語でコミュニケーションを取れるかが一番でかいんだよ」と教えてくれたからです。なので、ひとまず電話してコミュニケーションが取れそうかを確認しました。

ここで言う「コミュニケーションが取れる」も自分の英語の実力がどうこうではなくて「このひと何言ってるかわかるかどうか」でしかありません。いくら英語を勉強しても駄目なひとはとことん駄目なのです。アクセントとか言いまわしとか、そういった点でコミュニケーションをスムーズに取れないことはいくらでもあります。

そして、CVについても、Job Descriptionにかかれていることについてのみ書きました。前職、前前職では他にもやったけど書きませんでした。最後に「一応こんなのもできます」と箇条書きはしましたが。

あと、NZで最初に働いたひとに「このjobに応募する上でどうやって不足分補った?」と聞いたら「オンライン講座うけた」とのことだったので、不足している分についてはオンライン講座を開始した上で「今コレについてはxxで学習しており、いつまでに終わる予定です」というようなことを言いました。営業さんみたいだなぁ。

最後にとにかく言いたいことを面接・職場で言うようにした

面接のときは結局何か独演会だったし、「自分の認識するxxはooなのだけどなんでxxやるの?必要あるの?」位の質問は別に構いません。むしろ「よくぞ聞いてくれた」位になります。というのも、これは批判ではなく純粋な疑問だからです。

ただ、自分の過去の経験や知識とうけた会社の業務内容の中で結びついたものがあるならそれは言ったほうがいいと思います。

また、1周目は言いたいことも言わずに我慢しすぎて孤立しちゃったので、今回は「別に孤立してもいいから言いたいこと言おう」ということにしました。文句やぐちを言うんではなく、「今xxという問題がありますので今日はこれやります」「今xxで困っていますが誰が詳しいですか?」くらいのものです。

こういうことを相談すればみんな協力してくれます。前回のトラウマがあるので、トライアルが修了するまではかなりビクビクしていましたが。

たまには文句も言いますが、とにかく頑張りすぎないこと、解雇になったらまたjob探せばいいや位の気持ちでいました。おかげでわりとコミュニケーションが取れ、孤立もしないですみました。

何か文句を言うと「生意気だな」とか思われるんじゃとか思っていたのですが、どちらかというと「あいつは今ああ思っているんだな」以上に捉えられることはありませんでした。

そういうわけで、2周めは1周めが何か夢でも見てたんじゃないの、というくらいスムーズでした。

まとめ

そういうわけなので、移住については、「まぁ気楽に行きましょう」位の心構えじゃないとかえって失敗するか、ただただ辛い苦行になっていくのかもしれません。仮に永住権が取得できても疲れ切ってしまったならNZにすみ続けることは難しいかもしれません。

また、CVは最低100社に送れ、とか、移住を甘く見るんじゃない、とか、在学中から就職活動をしないんじゃおそすぎだ、というようなアドバイスをくれる人もけっこういましたが、結局CVは1社にしか送らなかったし、卒業して一月休んでから就職活動開始したし、移住は所詮制度のことであって、それに対して甘いとか辛いとか言うのもなんかしっくり来なかったのでした。究極的には「どうやってご縁ができるか」という話でしかないのだろうと思います。

また、自分みたいに正直な人は「自分の経歴を盛る」ということがどうしても苦手かもしれないので、そんな自分でも無理なく盛れた心構えを最後に書いておきます。

以上です。

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