japanから帰る飛行機で見た3月のライオンが予想をはるかに超える鬱映画で大変だった(ネタばれあり)

この記事は2017年12月17日に公開されました。 情報が古い可能性があります。

こんにちは、殿内(@tonoccho)です

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=fKOQBFEFHCU&w=560&h=315]
japanとNZは飛行機で行きます。10時間かかります。なので、途中で普段なら絶対見ない映画を見ます。これまでに見たのは、デッドプール、スーサイドスクワッド、スーパーマンvsバットマン、とそうそうたる顔ぶれ(何気に映画のコレクション充実してるんですよね)、しかも日本語で見れるなら日本語です。
で、今回見たのは3月のライオン、最初は聖の青春のような将棋映画かと思ったのですが、将棋は軸に据えつつも別にオセロチャンピオンでもよさそうな感じでした。
というのも、おそらくそんな主人公を取り巻く人々の心理描写に大半を割いた結果かもしれないのですが、主人公が将棋をやるのは「思い出せよ!こいつはプロ棋士だぞ!結構強いぞ!」というタイミングだったのですし、そんな将棋のシーンもすぐ終わっちゃうのです。
で、鬱映画というのは、別に将棋のシーンが少ないということではなく、主人公を取り巻くものが軒並み崩壊しているという点です。
よく食事をしに行く家庭では失踪した父親が突然現れて家族一緒に住もう、と言い出してしかも結構裏がありそうだったり、師匠の家庭は姉はクラブ通いで父と顔を合わせれば呪詛の言葉を吐く毎日、弟は引きこもり、ヒロインは学校でかなりえげつないいじめにあっている、などなどだし、ライバルの棋士は奥さんが入院しっぱなしで途中で他界するし、いったいこれは何の映画がというくらいに鬱映画。羽生棋士がモデルの最強棋士もストレスにやられてて聴覚がたまに失われるというやられっぷり。
このひとつ前に見た銀魂のおバカ映画っぷりとはあまりに対照的でした。
で、特にきつかったのは、そんないじめの現場となったクラスの担任、先生がいじめの現場に直面し、「突然半狂乱になって備品のビーカーやらを軒並みぶちまけて粉々にした挙句、奇声を上げながらいじめの主犯格の女生徒につかみかかり、ようやく学校が本気で動き出した」というシーンです。彼女の叫びの中でもう何年もこの状況にさらされていたことがわかり、この事件をきっかけに生活指導の先生が直接教室を受け持つことになる、というシーンなのですが、ここで思ったのは
「この先生がここまで追い詰められて、退職までしてやっと動く学校って・・・」
という一点でした。また、残された生徒たちがあの先生を気遣うようなシーンも一切なし・・・この辺で結構ズドーンときましたね。
あと、最後の後藤9段との対局、最後に主人公が飛車を張ったのですが、これが何で後藤九段に降参させる一手なのかはさっぱりわかりませんでした(盤面とか全く見えなかったからね)。この辺、批判に耐えうる盤面を作るのは結構なスキルが必要(タイトルに挑戦しようかというプロの9段がこのような状況に陥る、ということがそもそもあり得るのか、などね)でしょうから、あまり詳細に移さないのもいいでしょう。そもそも自分のような素人が「あーこれなら詰みだわ」とわかる盤面なら、その20手くらい前に降参しているでしょうし。
そんなわけで、この映画は気力が充実しているときに見たほうがよさそうです。
 

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