選挙の結果

この記事は2017年09月25日に公開されました。 情報が古い可能性があります。

こんにちは、殿内(@tonoccho)です

NZでは、選挙が行われ、その結果、以下のようになったようです。

  1. National Partyが46%
  2. Labour Partyが35.8%
  3. NZ Firstが7.5%
  4. Green Partyが5.9%

2017 General Election - Preliminary Count

というわけで、過半数の議席を持つ政党が無くなったために、National Partyが安定議席の確保を目指して、連立与党を作るのでは、というように言われています。第三党のNZ Firstと組むんじゃないか、という感じのようで、こんな記事が出ていました。
Immigration a worry for business community when Peters holds balance of power
japanでも自公連立与党というのが長いこと組まれていて、公明にそっぽ向かれると力を失うこと待ったなしの自民党は公明党にいつも首根っこ掴まれた状態になっているわけですが、これと同じことがNZでも起きるのかもしれないという話です。
NZ Firstの政策というのは、「ガチの反移民」であり、今は年間72000人受け入れている移民を10000人まで減らす、ということを公言しているようです(上記記事から引用)。

NZ First's policy, according to its website, is to reduce the number of migrants coming to this country to about 10,000 people each year.

労働党も移民にはあまりいい顔をしていなかったんですが、それでも、ビザの種類を変えたりすることで「質のいい移民を手に入れるにはどうするか」というバランスを考えていたように見えていたんですが、NZ Firstは「人数」に対する目標を掲げているので、あまりバランスを取ろうという政党には自分には見えていません。
とはいえ、NZの経済はかなり移民に依存しているが故に、移民制度をやめるとか、人数を大きく削ってしまうというのは得策ではないでしょう。とはいえ、連立与党をNZ Firstと組むとなれば、この辺をねじ込んでくる可能性もあるが故に、政府はどういうバランスでコンセンサスをとるのか、というのがかなりの注目ポイントといえましょう。

移民を削減すると何が懸念されているか

まず、NZの好調な経済やGDBの順調な成長の予測は、「移民あってのもの」であるが故に、移民を削減してしまうと、NZの経済が停滞する原因になるというものです。以前学校でNZの移民制度について調べたのですが、移民制度は一種の「ブースト」なので、これを辞めてしまうとあっという間に先細ってしまうために、辞めるにしてもかなり慎重にやらなくてはなりません。
さらにいうと、NZにはリタイアメントビレッジというのがあちこちにあって、定年退職した人の住む場所になっているんですが、この辺もかなり影響を受けます。もっというならば、NZの全く足りていないインフラ工事には移民がかなり重要なポジションを持っているが故に、この辺も停滞します。要は人口ピラミッドが急速にjapan型になっていくということです。
Screen Shot 2017-06-26 at 10.56.31
NZの人口ピラミッド予測は現在こんな感じですが、これの下の方が急速に細っていくので、リタイアメントビレッジの問題ではなくて、老人福祉とか、世代間格差とかそういうところにも大きな影響があるでしょう。
そういうわけで、「NZ Firstが何を言おうが移民政策はこのまま行かざるを得ない」ということをいう人もいるようです。
そして、さらにいうなればTPP(これまだやろうとしてたんだ・・・)アメリカが抜けたことで、TPP11と名前を変えて2020年までに批准しようとしているようです(題名だけ見る限りは・・・)。
National aims to complete TPP 11 by 2020
TPP11に批准するには、その国の経済の質もかなり問われることになるため、移民をごっそり削減する、ということはやはり現実的ではない、ということのようです。
まとめると、もしNZが移民をごっそり減らすと

という見込みのようです。そういうわけなので、これをやられちゃうと、今移住をしている人、すでにNZで永住権を持っている人、もろとも結構な影響を受けるかもしれませんね。

政策と現実の狭間でどうなるか

そういうわけで本当にNZがいきなり移民制度をやめちゃうと、経済的な停滞や影響は計り知れなくなるという予測の中で、NZ Firstはどういう政策をねじ込んでくるのか、というのがかなりの見どころではあると思います。
japanでいうと、かつて自衛隊は解散すべきという政策を掲げていた社会党が与党になった途端に自衛隊は合憲であると翻したことがあります。野党であるが故に言いたいこと言えていたが、いざ与党になって現実を見なくてはならなくなった時にこの政党が何をするのか、というのが「NZの今の現実」を如実に表すかもしれません。

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